ペットロスとはペットを亡くした飼い主の体験や悲しみのこと。
近年、ペットを飼っている人の増加につれ、ペットロスになっている人が増えています。
「ペットロスの乗り越え方はどうやって乗り換えればいいの?」
「この悲しみはいつまで続くの?」
中にはペットロスで後追いした人・しようとした人もいます。
ペットロスの乗り越え方は個人差もありますが、ゆっくり話をする・一緒に思い出話をする・一緒に悲しむなど、相手の言葉と気持ちを受け止めることで癒せるといわれています。
本記事ではペットをなくしてしまった喪失の5段階からの立ち直り方について解説していきます。
〔この記事でわかること〕
- ペットロスの乗り越え方
- ペットロス症候群チェックリスト
- ペットロスで涙が止まらないのは正常なのか
- ペットロスの立ち直り期間はどのくらいか
- 新しい子を迎えたらペットロスはなくなるのか
ペットロスの乗り越え方をしっかり解説していきますので、悲しみときちんと向き合えるようになってください。
ペットロスの乗り越え方
涙は「水に戻る」と書き、泣くは「水に立つ」といいます。
ペットロスの乗り越え方は人それぞれですが、少なくとも悲しみを経ないといけないでしょう。無理に前向きになろうとする必要はまったくありません。
時間をかけて、ゆっくりと自分と一緒に過ごした犬や猫と過ごした時間を悲しみましょう。あえて家族と大切なペットとの思い出話をしたり、友人や知人に気持ちを話したりするのもよい乗り越え方です。
この悲観のプロセスはアメリカの精神科医 キューブラ・ロス氏によって5つのプロセスに分けられています。
- 否認と孤立
- 怒り
- 取り引き
- 抑うつ
- 受容
順番に解説していきます。
否認と孤立
第一段階は「否認と孤立」です。
愛すべきペットがいなくなったその喪失感が受け入れられない段階です。急に亡くなってしまったその悲しみはとりあえず置いておいて、きちんと供養してあげてください。
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怒り
第二段階は「怒り」です。
怒りは自分や、周りの人を責めてしまう自責の念からくるものです。この段階でも、まだ現実を受け入れられず自分の心をコントロールできずにいます。
取り引き
第三段階は「取り引き」です。
死を避けられなかったのか、もう少し先延ばしできなかったのかと後悔して神仏にすがり、善行を行います。
抑うつ
第四段階は「抑うつ」といわれています。
この段階で、だんだんと愛するペットの「死」を受け止められるようになって、その悲しみから落ち込むようになります。
受容
最後の段階である第五段階は「受容」です。
「死」は誰しもが迎えなければいけないものだと受け入れられるようになります。この段階までくるとペットロスは乗り越えたといえるでしょう。
ペットロス症候群チェックリスト
ペットロスにはなりやすい人となりにくい人がいます。
自分はどっちだと気になるかもしれませんので、下記のようなチェックリストを参考にしてください。
- 涙が止まらない
- 胸が苦しい感じがする
- 何事に対しても無気力でやる気が湧かない
- 集中力が以前よりなくなった
- うまく眠れない
- 食欲がなくなった
- 全身の倦怠感がある
- 今後の生活が不安でたまらない
- すぐパニックに陥る
- 自分はダメな人間だと思い込む
- 悪夢を見る
- ペットに対して罪悪感がある
このいずれかにあてはまる人は、ペットロスになりやすい・もしくはすでになっている人だといえます。
ペットロスで涙が止まらないって正常なの?
大切なペットを失った直後は、その悲しみから「ペットロスになりたくないので、もう飼わない」と思ってしまうかもしれません。
ペットロスの症状として最も多いのは、「ペットロスで涙が止まらないこと」で60.3%が最も多いです。そのため泣く行為は全く正常なことです。
ペットロスの立ち直り期間ってみんなどのくらい?
ある保険会社の調査では、およそ30%の人がペットロスの症状が続いた期間を1か月未満と回答しました。次いで、およそ20%が1か月~3か月未満、10%が3か月~6か月未満となっています。
一方で、およそ18%の人が1年以上もペットロスから脱却できなかったと回答しています。ペットロスが長引いてしまう要因は、ペットと過ごした時間の長さや愛情の深さだけではありません。
ペットロスから立ち上がってきて、下記のようなケースで新しい家族が増えるケースが多いようです。
- ペットショップでかわいい子を見つけた
- 知り合いのブリーダーから飼ってくれないか頼まれた
- 保護施設に殺処分される子を引き取ることになった
- 里親募集のお知らせを目にした
などのきっかけができます。
無理にきっかけを作ろうとせず、自然に起こってくるので今が悲しいなら、今を大切にして悲しむといいでしょう。
新しい子を迎えたらペットロスはなくなる?
「新しい子を迎えたらペットロスはなくなるのか?」
と感じている人もいるかもしれませんが、きちんとペットロスからきちんと立ち直ってからにすべきです。
それは最愛の子が亡くなってしまってから立ち直れていないのに、新しい子でその悲しみをごまかすわけにはいきません。犬や猫といっても同じ子はいないのですから、新しい子を迎えるのも決まった決まりはありません。
きちんとあなたの気持ちが整理出来てから迎えましょう。
まとめ
- ペットロスの乗り越え方は人それぞれだが悲しむプロセスは誰しもが迎えます
- ペットロス症候群チェックリストを紹介しました
- ペットロスで涙が止まらないのは正常
- ペットロスは大体1か月くらいで立ち直った人が多い(中には1年以上要する人もいる)
- 新しい子はペットロスからきちんと立ち直ってから迎えるべき
この記事では、以上のことを解説しました。
ペットと一口に言いますが、一緒に生活していると家族の一員と同じだと感じている人がほとんどです。大切に想っているからこそ、その悲しみも大きくなります。
本記事が少しでも悲しみを癒すきっかけになれればとお祈りしております。