厄除けの際に授与される火箸。
その存在は知っていても、何のためにあるのかはわからない人が多いのではないでしょうか。
厄除け火箸の使い方は?
厄除け火箸で有名なお寺や神社はあるの?
処分したいときはどうすればいい?
など、多くの疑問が出てくることでしょう。そこでこの記事では、厄除け火箸の使い方や処分方法について解説します。
- 厄除け火箸の意味
- 厄除け火箸の使い方、置き方
- 厄除け火箸の処分について
厄除け火箸についての疑問がなくなるよう、しっかり解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。
火箸は厄除けという意味がある
そもそも、火箸にどんな意味があるのか、あまり考えたことがない方も多いのではないでしょうか。
火箸には、厄除けの意味があります。厄年にはお祓いを受けるだけでなく「厄を断つ包丁」と「厄をはねとばす火箸」を授けてもらい、厄から身を守る風習が存在します。
火箸を持っていることで、より厄を寄せ付けなくする効果があるのですね。また、火箸は長寿や健康を願う意味を込めてプレゼントされることもよくあります。単に厄除けのためだけではなく、幅広く運気を上げるものとして受け入れられているのです。
火箸には三宝荒神という、火の神として知られる神様が宿っているとされています。
台所の神様ともいわれ、厄除けや開運だけでなく家内安全、商売繁盛にもご利益があります。
厄除けで有名なお寺としてあげられるのは、兵庫県にある清荒神清澄寺や、大阪府にある門戸厄神の松泰山東光寺などです。
清荒神清澄寺は、前述した三宝荒神が祀られているお寺です。厄除けをはじめ多くのご利益を授かりたい人々でにぎわっており、地元では「荒神さん」との愛称で親しまれています。
厄除け火箸 使い方や置き場所
いざ厄除け火箸を授かったら、どのように使えば良いのでしょうか。
実は火箸は使うものではなく、お祀りするものです。神棚にお祀りするのが理想的ですが、家庭によっては置いていないこともあるでしょう。
その場合は、寝室にお祀りするのがおすすめです。位置は目線より少し高くします。
日の当たる方角に向けるため、南向きまたは東向きにして祀りましょう。
ただ、どうしても祀るのに適切な場所がない、南向き・東向きにできないなどの場合は、必ずしもこの通りでなくてもかまいません。可能な範囲内で、お祀りするのに適した場所を探してみましょう。
北に向けて祀るのだけは好ましくないため、注意が必要です。清潔で明るい場所にお祀りし、忘れずに感謝の気持ちを込めましょう。
厄除け火箸の返し方
前厄・本厄・後厄を終えて無事に厄年を乗り越えた後は、授けてもらったお寺に厄除け火箸を返納するのが一般的です。
つい「処分する」という表現を使いがちですが、厄除け火箸はお寺から授けてもらうものなので、適切ではありません。あくまで、授けてもらったお寺に返納するという意識を持ちましょう。
厄除け火箸は、お寺の境内などにある「火箸納所」に返納します。役目を終えたお札やお守りを、もとのお寺に返納したことがある人は、イメージしやすいのではないでしょうか。
無事に厄年を乗り越えられたことへの感謝の気持ちを込めて、丁寧に返納しましょう。
まとめ
- 火箸には厄除けの意味があり、厄をはねとばして身を守ってくれるが、長寿や健康を願って贈られることも多い
- 火箸に宿っているのは三宝荒神という火の神様
- 兵庫県の清荒神清澄寺や、大阪府の松泰山東光寺が有名
- 火箸を授かったら、神棚か寝室の高い位置に南を向けてお祀りするとよい
- 役目を終えた火箸は処分するのではなく、授かったお寺の火箸納所に返納する
この記事では、以上のことを解説しました。
お守りやお札と違い、火箸は何のために授けられるのかわかりにくいと感じる方も多いでしょう。
実際には、厄から身を守ってくれる非常に大切なものです。
役割を最大限に発揮してくれるよう、心を込めてお祀りしましょう。きっと厄年を平穏に乗り越えられますよ。