日本の仏教建築はどういう特徴があるの?
日本でのお寺の歴史は古くその多くの建物は、始まりは仏教伝来の6世紀中頃だといわれています。
ですが、その歴史のある建造物はどういった特徴があるのでしょうか。
- 仏教建築の特徴
- 日本以外の仏教建築
今回は、仏教建築を中心に解説していきます。
この記事を読むと、日本や日本以外の仏教建築について詳しくなることができ、観光に行ったときに仏教寺院の新たな見方ができるようになります。
神社建築と仏教建築の影響や違いについてもお伝えしていきますので、仏教建築に興味のある方はぜひお読みください。
仏教建築の特徴とは
仏教建築の特徴として、仏像をおまつりし、信仰の象徴するお堂がある特徴があります。
そもそも仏教建築は、前3世紀に、インドのマウリヤ王朝のアショカ王が武力を放棄して、仏教による政治を心がけたことがきっかけ。
各地のストゥーパから舎利(お釈迦様のお骨)を取り出し、当時の領土であった8万4000か所にストゥーパを建設されました。
寺院建築の構造
寺院建築の構造としては、ふだん気にならないのですが、実は各部位に細かく呼び方が付けられています。
呼び方が違う理由は、同じように見える柱や角材であったとしても、役割が違うからです。
寺院建築の技術の発展は、装飾の発展と密接に繋がっているのです。
寺院建築の屋根
寺院建築の屋根も下記のような細かい呼び方がつけられています。
- 寺紋・神紋の棟飾りの紋章(もんしょう)
- 屋根のメンテナンスをする際に作業用のロープを通す為の丸環(まるかん)
- 魔除け厄除けなどの意味合いや、建物に由来する装飾などの想いが込められている主棟鬼飾り(しゅむねおにかざり) など
他にも、色々な特徴があります。
私はお坊さんなのですが、ふだんは気にしていませんでした(笑)
寺院観光や安産祈願のお参りなどされたときに見上げてみると、また新しい発見があるかもしれません。
日本以外の仏教建築
今回、日本の仏教建築と一緒に日本以外の仏教建築について調べてみました。
- 韓国の仏教建築・・・様々な建築様式が共存
- 中国の仏教建築・・・北と南ではかなり異なっている
順番に解説していきます。
韓国の仏教建築
新羅真平王の時代に元暁大師によって創建されたといわれている神勒寺。
神勒寺は、通称「レンガの寺」と呼ばれており、境内の東南側には高麗時代のレンガ製の多層塼塔があります。
建物の特徴としては、高麗時代や新羅のものを受け継ぎながらも,宋代建築の影響を受けた柱心包様式や多包様式の2つの建築様式が共在することであります。
中国の仏教建築
中国の仏教建築は、その広大な土地柄、地域による建築の形はかなり多彩です。
画像は雲南省昆明の圓通寺ですが、奥に進むにしたがって下っていき、一番重要な大雄宝殿が一番低い位置にあります。
構造的にみても、中国の建築は北と南では大きく異なっています。
こうしてみてみると、日本以外の仏教建築は、同じ国でも地域によって大きく異なることが分かります。
仏教建築に関する口コミ
仏教建築の口コミや評判をみていくと、地方によって日本でも多くの形式や形があるようですね。
またストゥーパは、仏教建築の基になっているというのもお坊さんの立場からしても納得です。
他にも塔婆やお墓にも、その形の名残がありますよ。
神社建築と仏教建築の影響
神社建築と仏教建築は昔からある建築物ではありますが、その違いは多くあります。
しかし、そのお互いの影響も少なからずあったのではないでしょうか。
ここでは、仏教建築と神社建築の違いについて解説していきます。
仏教建築と神社建築の違い
仏教建築と神社建築の違いは、一番わかりやすいのは「屋根」。
【仏教建築の屋根】
中国から伝わったその建築形式は、荘厳な屋根が大きな特徴。
最近の寺院は、瓦だけでなく銅屋根でも重厚感のあるたたずまいの意匠が見てとれる。
【神社建築の屋根】
神社では茅(かや)、檜(ひわだ)、ヒノキ板をうすく剥いだ柿(こけら)など、自然由来の材料で屋根が作られています。
その表面は屋根材が細かく緻密に形成されていて、屋根の形状も仏教建築のものと比べるとシンプル。
仏教建築 まとめ
ここまで仏教建築について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
- 仏教建築の特徴として、仏像をおまつりし、信仰の象徴するお堂がある
- 日本以外の仏教建築は、同じ国でも地域によって大きく異なる
- 仏教建築と神社建築の違いは、一番わかりやすいのは「屋根」