「墓じまいを自分でどうすればいいか分からない・・・」
遺骨は、お墓から勝手に取り出して別の場所に納骨することができません。
業者に依頼や行政手続きが必要になってきます。
墓じまいとは、いまのお墓を撤去した後に、新しい埋葬先を考える必要があり、意外にやらなければいけないこと多くあります。
〔今回の内容〕
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墓じまいの代行をしてもらうやり方
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墓じまいの代行を依頼したときの費用の相場
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墓じまいの業者
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墓じまいの業者 口コミ
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墓じまいに関するよくあるトラブル
今回は、墓じまいの代行をしてもらうやり方や業者などを紹介していきたいと思います。
この記事を読めば、墓じまいを自分一人で抱え込まない方法を知ることができ、負担を減らすことが可能です。
今、墓じまいを検討している方は読んでみてください。
墓じまいの代行をしてもらうやり方
まず、墓じまいの代行をしてもらうやり方について解説していきます。
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電話・見積もり相談の連絡
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お墓の現地調査や見積もり
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お墓の引越し先を決める
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手続きの代行
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遺骨の取り出し
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お墓を撤去・解体
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引越し先へ遺骨を納める
順番に解説していきます。
電話・見積もり相談の連絡
まずは、業者に電話や見積もり相談フォームなどで連絡をしてみましょう。
詳しく知りたい方や複数の業者で比較したい人は、資料請求なども行えます。
お墓の現地調査や見積もり
電話やメールなどでやり取りしていくと、実際に墓じまいをお願いしたときにかかる費用の見積もりをしてくれるようになります。
主に、①現地で撤去するお墓の大きさや状態をみてもらう ②画像などを添付して大きさなどで大体の見積もりをとってもらうなどの見積もり方法があります。
後ほど、お伝えしますが、撤去費用が思ったよりも高額になるときがあるので、正確な金額を知りたい方は、現地調査を依頼しましょう。
お墓の引越し先を決める
次に、お墓の引越し先を決める必要があります。
閉眼供養について知りたい方へ―読み方から詳しい内容まで徹底解説!で解説していますが、墓じまいをした後は下のような引っ越し先があります。
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新しいお墓に引っ越し(改葬)
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永代供養
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樹木葬など
今後のことも考えて、家族や親せきとよく相談をして、その引っ越し先を決めていけばよいでしょう。
手続きの代行
墓じまいをするためには、行政や寺院・霊園などに提出しなければいけない書類を用意する必要があります。
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改葬許可申請書
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受入証明書
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埋葬許可証
これらの手続きを自分で行っていくと、意外に時間や手間がかかったりしてしまいます。
負担をなるべく減らしたい方は、手続きの代行を請け負ってくれる業者もいますので、その業者を調べるとよいでしょう。
これらの手続きの代行は、行政書士などにもお願いできるので、アテがある方はそちらに相談してみてもよいかもしれません。
費用については、後ほどまとめて解説していきます。
遺骨の取り出し
手続きができ、改葬許可証を準備することができれば、いよいよお墓にあるご先祖様の遺骨を取り出します。
取り出す際には、菩提寺などのお寺に閉眼供養を依頼し、石材屋さんと予定を合わせるようにしてください。
お寺によっては手順や指示される内容に違いがあるため、不安な方は当日の流れや準備物など、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。
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お墓を撤去・解体
閉眼供養が終了し、ご先祖様の遺骨を取り出した後は、石材屋にお墓を撤去・解体をしてもらいます。
引越し先へ遺骨を納める
取り出した遺骨を新しい引っ越し先に納骨することになります。
都合がよければ、当日の納骨になりますし、遠方や都合によっては後日になる場合があります。
その場合には、遺骨の保管場所などについても、どのようにしたらよいのか業者の人か菩提寺に確認をとるようにしてください。
墓じまいの代行をしてもらうやり方は、まず電話や見積もりフォームなどから連絡しましょう
墓じまいの費用
墓じまいの平均費用は、業者などによって若干変動しますが、お墓を更地に戻すだけなら1㎡あたり約10万円になります。
もし3㎡の墓地であれば30万円程度かかることになります。
閉眼供養のお布施が大体3から5万円です。
寺院によっては離檀料を請求するところもあるようです。
また必要な費用はそれだけではありません。
平均的な墓じまいの費用
墓じまいにかかる費用相場は30万円~300万円程度と言われています。
それは、先ほどの墓じまいの費用に加え、新しいお墓への引っ越しが必要になるからです。
これは引っ越し先によって、必要な費用が変わってきます。
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永代供養への改葬: 10万円~30万円
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一般墓への改葬: 100万円~300万円
よって、費用に関してまとめてみると次のようになります。
内容 | 費用相場 |
墓じまいのすべてを代行 | 約16万~30万円 |
自治体への手続き代行 | 約4万円~ |
遺骨の取り出しから納骨の代行 | 約7万円~ |
遺骨の移動代行 | 約2万円+実費分(交通費など) |
一時預かりの代行 | 約1万円 |
墓石の解体や撤去代行 | 約10万~30万円 |
墓じまいの代行を依頼したときの合計は大体16万~30万円が相場になります。
墓じまいの業者
次に、墓じまいの業者を5社紹介していきます。
墓じまいのミキワ
サービス名 | 墓じまい |
価格の目安(税込) | 18万1500円~32万4500円(1~5㎡未満) |
依頼できる内容 |
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サービスサイトURL | >https://orient-wave.com/ |
ニチリョク
サービス名 | ごく楽引っ越しサービス |
価格の目安(税込) | 10万円~25万円 (0~2㎡未満) |
依頼できる内容 |
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サービスサイトURL | >https://kaisou-hakajimai.com/ |
ヤシロ
サービス名 | 墓じまいパック |
価格の目安(税込) | 21万7800円(2㎡) ※墓の状態によって変動 |
依頼できる内容 |
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サービスサイトURL | >https://www.yasiro.co.jp/hakajimai/eidai-pack.html |
まごころ価格ドットコム
サービス名 | まごころ価格の「墓じまい」 |
価格の目安(税込) | 21万7800円~(0~2㎡未満) |
依頼できる内容 |
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サービスサイトURL | >https://magokorokakaku.com/hakajimai/ |
美匠
サービス名 | 墓じまい |
価格の目安(税込) | 50,000円~(基本料金+交通費) ※墓の状態や交通費で変動あり |
依頼できる内容 |
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墓じまいの業者は、たくさんあるので、見積もりなどをするときに相見積もりをしてもらうとよいでしょう
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墓じまいの業者 口コミ
40年前に父が立派にしたお墓をこの夏に墓じまいする事にしました。先日業者に依頼して墓地で打ち合わせをしましたが、立派すぎると撤去費用がかかるみたいです。
業者さんが勿体ないと仰ってましたが、私もかなりの葛藤の末の決断です。正直に言えばこれでいいのかとまだ悩んでます。父に申し訳ない。 pic.twitter.com/slRdP6NlJ2— 寧々子 (@X5Uxxb) April 3, 2021
いわゆる”墓じまい”の暴風が止みません。誇張しすぎですが、このままでは高野山からお墓が無くなります・・
墓じまいブームに便乗した業者も多々あるので冷静に見極めましょう。— 高野山 青巖寺@南山坊 (@nanzanbou) November 12, 2020
新規の墓石工事がとれない所が墓じまいに力を入れたり、墓じまいだけをする事業者が出てきたり…
お寺さんも宗派問わずの合祀墓…
マスコミの墓じまいの間違った情報。それぞれが自分が生き残る事しか考えない悲しい状態ですね…
ご先祖様への感謝、お墓の意味を伝えていきたいと思います。— 岐阜 近松石材 (@chikamatsugifu) November 12, 2020
墓じまいの業者に関する口コミをみていくと、墓じまいもよい口コミばかりではありません。
「ご先祖様への感謝」や「お墓の意味」を知らないまま、勢いで行ってしまうと後で取り返しのつかないことになってしまいます。
業者に関しても、数多くありますので、そのことも含めて慎重に判断していってください。
墓じまいに関するよくあるトラブル
墓じまいは、トラブルがよくあります。
その多くに原因は、確認不足だったりコミュニケーション不足が原因となることが多くあります。
たとえば、石材店の墓石撤去料に関するトラブル。
お寺の境内や霊園の墓地は、基本的に利用者に永代使用権があり、お墓を持つことができる反面、撤去するときには更地にして返す必要があります。
そのため、お墓で使用していた石材も撤去していくわけです。
この作業を行ってもらうときに現地調査をしてもらっていないと撤去の費用が高額になってしまう場合があるのです。
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重機が入りにくい場所だった場合
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連結墓で複数のお墓が共同の土地を使用している場合
撤去費用は、墓石の大きさなどが目安になってきますが、撤去するまでの手間にどのくらいの工数が必要なのかによっても変わってきます。
こういうトラブルが起きないようにできれば、業者に現地調査を依頼し見積もりを出してもらうと良いです。
さらに1社だけの見積もりだけではなく、複数の業者に相見積もりをしてもらうのも良い方法といえるでしょう。
他にも親族やお寺とのトラブルもあります。
関連記事で解説していますので、気になった方は参考にしてみてください。
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墓じまいに関するよくあるトラブルに関して、石材屋をはじめ多くのトラブルが起こり得る
墓じまいで後悔したこと
墓じまいで後悔することは、石材屋とのトラブル以外にも多くあります。
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親戚からのクレームの対応
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先祖に申し訳ないと思った
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合祀してしまった
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住職との関係性
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参りが大変になった
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兄弟や姉妹と仲が悪くなった
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法外な離檀料を要求された
後悔したことについては関連記事にまとめているので、参考にしてみてください。
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墓じまいの代行 メリット・デメリット
ここまで、墓じまいの代行について解説してきましたが、あらためてメリットとデメリットをまとめていきます。
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お墓参りの負担が少なくなる
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代行してもらうことによって、時間や手間がかからない
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ご先祖さまの遺骨が無縁仏にならない
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交通費などの経済的負担も軽くなる
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お寺や霊園に納める管理費も削減できる
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モヤモヤした気持ちもすっきりする
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離檀する交渉は自分達で行わなければならないいけない場合がある
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メールや電話でやり取りしなければいけない
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お墓の大きさによって料金が変わる
墓じまいは、手続きなど自分で行うこともできますが、「時間がの余裕がない方」や「やり方自体分からない方」は、業者に相談してみても良いかもしれません。
もちろん、自分の家のお墓なので、きちんと自分で行うべきことではあります。
家族や親せきなどと相談しながら進めてくださいね。
墓じまいの代行 まとめ
以上、今回は墓じまいの代行について解説してきましたが、まとめると下のようになります。
- 墓じまいの代行をしてもらうやり方は、まず電話や見積もりフォームなどから連絡しましょう
- 墓じまいの代行を依頼したときの合計は大体16万~30万円が相場になる
- 墓じまいの業者は、たくさんあるので、見積もりなどをするときに相見積もりをしてもらうとよいでしょう
- 墓じまいの業者の口コミは、「」や「」などの口コミがあります
- 墓じまいに関するよくあるトラブルに関して、石材屋をはじめ多くのトラブルが起こり得る
墓じまいは、人生でもほとんど経験することがないので戸惑ってしまいますが、家族や菩提寺、業者などとよく話し合いながらトラブルが起こらないように進めていきましょう。
本記事が、墓じまいを検討している方のお役に立てることをお祈りしています。